お墓、お釈迦さまの遺骨を埋葬し供養するために世界万物の相である、地・水・火・風・空の五大をかたどったまるい塔がルーツだといわれています。そしてお墓には先祖の安住地の意味も持ち合わせています。
最近ではロッカー形式のお墓というようにお墓の形態も時代背景とともに変わってきていますが、本来の意味は故人の供養のための塔であることを忘れてはいけません。
生きているうちにつくるお墓のことを寿陵(じゅりょう)といい、寿陵をつくると長生きするなどといいますが、実際には生前にお墓をつくることはそう多くはありません。
身内に不幸が起きて、さてお墓がない、あるいは病を患い余命をしったりして、そろそろお墓をということになります。
人は必ず死を迎え、荼毘(だび)に付され、お骨となり、お墓に入ります。核家族化が進む近年では、いざそのような場面に直面してもお墓がないということも少なからずあります。
このような場合には、故人が安らかに眠れる墓地を探しましょう。お墓は末代までずっとお世話になるものなのでもう一つのわが家と考えて、家族全員で決めていただくのがよいでしょう。
お墓を建てる時期にきまりはありませんが、一般的には納骨にあわせた四十九日やあるいは百カ日など、きりのよい時に納骨できるように建てることが望ましいでしょう。
ご実家のお寺にお墓があるけれども、遠くてお参りにいけない。それに身内も親戚ももう田舎にはいなくなったので、お墓を移したい。
このような場合はご実家のお寺、そして現在お世話になっているお寺とよく相談されるといいでしょう。
お墓は移転することはできないことはありませんが、お寺にとって檀家さんは大切な信者さんでありますので移転がよいか、あるいは分骨がよいかなど、
ご親戚も含めて十二分に話し合ってお決めいただくことがいいでしょう。
※ 現在、当山の墓地には僅かですが空きがございます。ご希望の方はお早めにご連絡下さい。随時ご相談承ります。